アナログ人間のデジタル時代の「制作」報告【1】

アナログ時代に育った私にとって、様変わりした制作環境(コンピュータ化)に
とまどいつつ、制作ツール(道具)としての利便性を多いに享受しています。
しかし、疑問も感じています。道具が良くても、
デザイン力が欠けていたら…………。
つまるところ、制作環境の違いが別としても、アナログ時代もデジタル時代も
制作の本質は何も変わらないということですネ。
そこで私のデジタル化におけるデザイン制作の考え方をご紹介します。

●画面の前ではあれこれ考えない。
 アナログ時代の制作時間と比較してデジタル時代の制作時間は大幅に短縮され
 ました。そこで限られた制作時間の大半をアイデアラフに注ぐ時間配分を
 心がけています。また、実制作時間においては、
 こうしたら・ああしたらというような迷いをできるだけなくして、
 さらなるコンピュータ上での制作時間の短縮をこころがけています。

●ラフはできるだけ、完成度を高めて作成。
 アナログ時代は、ラフにおいても実制作の場でも原寸で作成していましたが、
 デジタルでは画面の制約上、縮小で制作せざるを得ません。したがって、
 縮小時では気づかなかったことが原寸で見るとバランス感覚、レイアウト、
 タイポフェース等に違和感を感じることが多々あります。
 そこで、原寸ラフをスキャン等で画面に貼り付けて、
 転写するだけのデジタル作業で済ますことができます。
 そのために、完成度の高いラフづくり努めています。

●アナログの経験をデジタルに活かす。
 アナログ時代は、写植という文字組の指示(書体・ポイント・行間設定)、
 製版への指示(色指定・写真の修正等)は、
 デザイナーがもっとも神経を使う制作の一部でした。
 したがってデジタル化の今でも、文字・色は、
 デザインや印刷環境を踏まえた知識として、
 体が覚えています。一見デジタルとは無縁と思われがちですが、
 その経験・知識や往時のツール(カラーチャート・級数表)などを活用し、
 今日のデザインをすすめています。



 

吉田2008年9月12日 14:18

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